サステナビリティ情報審査協会(旧:日本環境情報審査協会)は、サステナビリティ報告書等における審査・検証の公平性、透明性、独立性、信頼性を確保するとともに、効率的、有効な審査・検証の実施を促進し、持続可能な経済社会の構築に寄与することを目的として設立いたしました(設立登記日:平成19年8月15日)。
この度、一般社団法人サステナビリティ情報審査協会の代表理事を務めさせていただくことになりました岡本 光信でございます。
昨今、サステナビリティ情報開示に関する社会からの関心が急速に高まってきています。財務情報だけではなく非財務情報であるサステナビリティ情報に関しても企業価値に大きく影響することがグローバルで一般的に認知されるようになってきたように思います。
グローバルな動きとして、IFRS財団の国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、サステナビリティ関連財務情報開示の公開草案を公表しました。また国際監査・保証基準審議会(IAASB)では、サステナビリティ保証基準の開発を開始しています。さらに欧州や米国においては、サステナビリティ情報開示だけではなく、サステナビリティ情報の保証についても法制化を進めています。この保証については、現在広く一般に行われている限定的保証ではなく、より高い保証水準の保証である合理的保証の実施をも視野に入れた検討がされています。
国内においても金融庁金融審議会ディスクロージャーワーキンググループ報告にて、サステナビリティ情報について、有価証券報告書に記載欄を設けて開示をすること、これらの情報の信頼性を確保するため、中長期的な課題として保証が取り上げられています。
サステナビリティ情報を利用するステークホルダーの皆様にとって、開示情報の信頼性の確保は意思決定を行う上での大前提であり、この情報に信頼性を付与するサービスである保証業務が非常に重要な役割を果たします。
当協会は、サステナビリティ報告書等に対する保証・検証業務の公平性、透明性、独立性、信頼性を確保するための活動を通じて、サステナブルな社会の構築に貢献することをめざしています。サステナブルな社会の実現に向けて、企業等のみなさまやそれを支える政府機関、投資格付機関、機関投資家、NPOなどのみなさまに、当協会の活動への御理解をさらに深めていただき、透明で信頼できるサステナビリティ情報開示の発展に貢献して参りたいと考えております。
今後とも、みなさまと共にサステナブルな社会実現に向けて、取り組んでまいりますので、一層の御理解と御支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
2023年2月
一般社団法人サステナビリティ情報審査協会
代表理事 岡本 光信